元電撃文庫編集長・三木一馬氏のストレートエッジは大丈夫なのか?
これまでの記事で、「エンゲージプリンセス」や「Lineノベル」について説明しました。
エンゲージプリンセスは2019年4月にサービスを開始したものの、
7月にサービス終了の告知を行い、9月末にサービスを終了しました。
また、LineノベルはiOS版アプリを2019年8月5日、Android版アプリを9月4日にサービス開始しましたが、
現在、無料ランキングやセールスランキングは圏外となっており、
とても成功しているとは言えず、このままではサービス終了の可能性が高い状態です。
元電撃文庫編集長・三木一馬氏のストレートエッジ
実はどちらのサービスについても関わっている会社があり、ストレートエッジという会社です。
元電撃文庫の三木一馬氏が立ち上げた会社です。
三木一馬氏はKADOKAWA/電撃文庫編集部の編集長を務め、
2016年の春に独立してクリエイターマネジメント企業「ストレートエッジ」を立ち上げました。
編集者として、電撃文庫のヒット作品『とある魔術の禁書目録』『ソードアート・オンライン』等を担当しており、メディアミックス手法を得意とし、多数のヒット作品の担当編集を務めてきました。
ストレートエッジを立ち上げた後も、『とある魔術の禁書目録』『ソードアート・オンライン』といった電撃文庫で担当していた作品については、引き続き担当しており好調なのですが、
会社を立ち上げてから手掛けた新プロジェクトについては、上手くいっていません。
ストレートエッジが関わったプロジェクトは大失敗!?
実はブラウザゲーム『エンゲージプリセンス』以外のゲームにおいても失敗しています。

ストレートエッジが協力した、ブシロードの『トリプルモンスターズ』というスマホゲームが、
2018年4月に配信開始しましたが、同年12月21日でサービス終了となりました。
配信開始から約8ヶ月というスピード終了となりました。

2019年だと、バンダイのデジタルカードゲーム『ゼノンザード』が2019年9月10日より配信開始して、TVCMも積極的に行いましたが、セールスランキングは全く伸びずにずっと圏外となっています。
年内のサービス終了告知の可能性は非常に高いと思います。
こちらのゲームもストレートエッジが関わっています。
ストレートエッジが抱える課題
三木一馬氏はKADOKAWA/電撃文庫時代に数々のヒット作品を編集者として生み出してきましたが、
ストレートエッジになってからは、失敗の連続です。
ヒットさせるには、各業界・コンテンツを十分に分析して、それらに合わせた企画・ディレクション・マーケティングが重要です。
クリエイターエージェントの会社であるストレートエッジが、プロジェクト全体の企画・ディレクションまで関わることは難しいかもしれませんが、
最初に企画を聞かされた際に、ヒットするのが難しいプロジェクトかどうかは判断できるはずです。
難しいと判断すれば、そんなプロジェクトには関わらなければ良いのです。
エンゲージプリンセスの場合、ブラウザゲームである時点でヒットさせるのは非常に難しいので、
そんなプロジェクトには関わっていけないことがすぐにわかると思います。
トリプルモンスターズやゼノンザードの場合、オリジナルIPの時点でヒットさせるのは至難の業です。
そんなプロジェクトに協力して、お世話になっているクリエイターに迷惑をかけてはいけません。
このままではスマホゲーム業界のフォワードワークスのように、
ストレートエッジが関わるプロジェクトは必ず失敗すると言われるようになってしまいます。
今後のストレートエッジの改善に期待したいと思います。
