広告に非難殺到しているニコニコ動画は果たして大丈夫なのか?
最近ニコニコ動画の広告で、「プレミアム会員は、動画広告をOFFにできます。」という本末転倒な広告を出しており、ユーザーからは非難が殺到しています。
本末転倒なニコニコ動画の広告
そんな広告を出していたら、広告のスポンサーがつきにくくなると思いますが、
おそらくもうニコニコ動画で広告を出したいと企業が少なく、年々減り続けるプレミアム会員を増やすため、
なりふり構わず「この動画広告を消したいならプレミアム会員になれ!」という最終手段をとっているのだと思います。
ニコニコのプレミアム会員数は減少
さてこのような広告を出して炎上しているニコニコ動画ですが、
プレミアム会員数はどうなっているかというと、
2019年3月期 第3四半期決算の資料によると、2018年12月末時点で188万人となりました。
ピークだった2016年9月末の256万人から、1年後の2017年9月末には228万人、
2018年9月末には194万人、そして2018年12月末で188万人となり、ピークのときと比べると68万人のプレミアム会員が離れています。
ニコニコの利用状況については、2018年10-12月の平均値がMAU636万人、DAU243万人であり、2018年7-9月の平均値(DAU709万人、DAU260万人)に比べると減少しています。
スマホゲームも炎上
本末転倒な広告を出して、プレミアム会員の減少やDAUの減少が止まらないニコニコですが、
そのニコニコを運営しているドワンゴがリリースしたスマホゲーム『テクテクテクテク』も
ありえない滑り方をして大炎上しています。
2019年3月期第3四半期決算資料によると、
『テクテクテクテク』は売上900万円、赤字8億円だと判明しました。
当初は通期売上見込50億円とのことですが、どんなに適当な計算したら50億円になるのか本当に不明です。
なぜこのゲームがここまで滑っているのかを説明します。
ゲームが重い
ゲームが致命的に重いです。
通信量が多いため頻繁にロードが発生、電池消耗が異様に早いなど、
普通の方なら即アンインストールしてしまう程度には重いです。
後、 既存のniconicoアカウントではバックアップできないため、アカウントを新規作成しないとバックアップはできません。
アカウント数を水増ししたいため、このような仕組みにしたのでしょうか。
コラボ先がおかしい
新規ユーザーを獲得していくため、他コンテンツとコラボしていますが、コラボ先が本当におかしいです。
・エヴァンゲリオン
・小林幸子
・キズナアイ
・ポプテピピック
・田中ヒメ
・鈴木ヒナ
・高須院長
エヴァンゲリオンはまだわかりますが、エヴァ以外とコラボして、新規ユーザーを獲得できるように思えません。
キズナアイ、田中ヒメ、鈴木ヒナといったVtuberとコラボしていますが、
Vtuberのファン層とスマホゲームのユーザー層は重なっているとは思えず、
Vtuberのファンにniconicoアカウントを作らせるだけにコラボしたようにも思えます。
直近では高須院長とコラボしていますが、そもそも「高須院長!これはゲームインストールしないといけない!」と思う人はどれだけいるのでしょうか。
コラボ先の選定はただのニコニコの悪ノリのようにしか思えず、本当に新規ユーザーを獲得する気があるのか疑問です。
課金システム
スマホゲームで非常に重要な課金システムですが、売上900万円、赤字8億円でわかるように大失敗しています。課金しなくても問題なく遊べます。
このゲームは「街区を塗っていく」ゲームなのですが、課金対象は宝箱の解錠なので、課金したいとは思わないというか、意味がありません。
以前の記事で強いIPをスマホゲームにしても、なかなかヒットさせるが難しいことを説明しましたが、
『テクテクテクテク』はそれ以前の問題です。
開発がドワンゴという時点でこのような結末になってしまうのはしょうがなかったかもしれません。
それにしても赤字8億円で売上900万円というのは、なかなか狙ってもできないと思います。
これもニコニコ特有の身を犠牲にした悪ノリの結果なのでしょうか。
カドカワがドワンゴを見限った?
カドカワは2月13日、19年3月期の連結最終損益見通しを
従来予想の54億円の黒字から43億円の赤字に下方修正しました。
『テクテクテクテク』やウェブサービスの不振が業績悪化の原因と説明しました。
ドワンゴ出身の川上氏がカドカワの社長から取締役に降格となり、角川書店出身の松原氏が新社長になりました。
さらにはグループも再編されて、ドワンゴは孫会社に格下げとなりました。
色々と事業は失敗しており、カドカワからも完全に見限られそうなドワンゴですが、
果たして未来はあるのでしょうか。。。