スマホゲームはなぜ炎上するのか?
スマホゲームといえば炎上が多いイメージですが、なぜ炎上が多いのでしょうか?
今回はなぜスマホゲーム業界で炎上が多いのかを説明します。
人の入れ替わりが早いし、急にいなくなる
スマホゲームの会社は圧倒的に人の入れ替わりが早いです。
正社員は数割程度で、それ以外は非正規社員(契約社員・業務委託・アルバイト)となります。
正社員がプロデューサーやディレクターなどのポジションを担当することが多いのですが、
責任が重くストレスが大きいのか、急に体調不良で来なくなったり、うつ病で休職したりします。
非正規の方も数週間程度でいなくなったり、急に辞めたりするなどが日常茶飯事です。
契約期間も短く2ヶ月程度だったりするので、頻繁に入れ替わることも多いです。
私自身、これまでにスマホゲームの会社で働いていたこともありますが、
数ヶ月に1人程度は休職になった正社員の方がいましたし、
数週間に一度は急にいなくなる非正規の方がいました。
スマホゲームの開発・運営は数十人規模の組織で運営していくため、
密にコミュニケーションを行い、業務を行っていかないといけないのですが、
入れ替わりが早く、なかなか人間関係の構築も難しいです。
どういう人間かわかる頃には、その人はいなくなっています。
さらには急にいなくなったり、来なくなったりするので、その人がどこまでタスクを進めていたかわからず、残された人が何とか試行錯誤で業務を進めた結果、炎上へとつながってしまいます。
ゲーム会社の開発力不足
ランキング上位のタイトルを運営しているような、スマホゲームの開発・運営の能力に長けている会社は、
既に運営しているタイトルの運営で忙しく、新しくタイトルの開発をするのは難しいです。
コンテンツを持っている会社がスマホゲームを作りたいと思っても、
実績のあるゲーム会社に開発をお願いすることはなかなか難しいのが現状です。
逆に開発のスキル・経験がない会社は、ゲーム開発を請け負って何とかお金を稼ぎたいため、
コンテンツを持っている会社に対して、実力以上のプレゼンを行いゲーム開発を請け負います。
結果的に開発能力はありませんので、リリースの延期を繰り返したり、リリース後の炎上につながったりします。
また、実績がある会社が開発会社としてクレジットされていても油断はできません。
というのも、その会社はただの元請けで、そこまで開発経験がない他の会社に仕事を丸投げしている場合があります。
下請けのゲーム会社は開発経験が少ないことも多いですし、
あいだに元請けの会社を挟むことによってコミュケーションロスも発生するので、
リリース後にメンテを多発して炎上する可能性が高いです。
さて炎上する原因について説明しましたが、
社員がすぐにやめたり、いなくなったりするブラックな会社では良いゲームなんて作れるわけはありませんね。