萌えイラストの変遷はなぜ起こるのか?
今回は、萌えイラストの変遷について考えたいと思います。
萌えイラストは時代が進むと変化していきますが、
果たして、萌えイラストの変遷は流行なのでしょうか? それとも、進化なのでしょうか?
眼の変遷の理由
人間は、赤ん坊や子供を保護するように、本能が設定されており、
赤ん坊や子供の特徴があると、可愛いと思ってしまいます。
眼が大きいのは可愛いと感じる
→では眼を大きくしよう!
ということで、単純に大きくしたのが昔のイラストです。
ただ、眼を大きくしすぎて、可愛いと感じることができなくなったため、
そこからデフォルメして簡易化・強調を行いつつ、さらにリアルから外れすぎないように、
目の形とバランスを整えようと進化してきているのが現在です。
鼻の変遷
昔は、鼻を立体として描こうとしていましたが、
現在は、鼻の影が少なくなり、点とかちょっとした影で鼻を表現しています。
顔の立体感を出すための影も少なくなっています。
鼻を立体的に描かなくなった理由
①人間の本能
眼と同様の理由で、赤ん坊や子供の特徴があると、人間の本能として可愛いと思ってしまいます。
鼻がしっかり描写されているということは、鼻が発達しており、
赤ん坊や子供の特徴ではなくなってしまうため、可愛いとは思わなくなってしまいます。
よって、鼻は小さく立体的ではない方が可愛いと感じます。
②鼻が立体物だから
そもそも平面の画面に二次元的な顔を描いてるのに 、鼻だけは立体だから違和感を感じるのです。
「萌え」イラストは、「究極の萌え」イラストに向かって変遷していく
以上より、萌えイラストが変遷する理由は、
人間の本能に合わせて、イラストが変化していったことから、
流行というよりは、進化の可能性が高いと考えています。
「可愛いイラスト」という限られた表現の中で、
いかに脳へ「萌え」という感情を最大化して与えることができるか?
萌えという感情を最大化して与えることができる「究極の萌え」イラストに向かって、
現在の萌えイラストは変遷していくのではないかと考えています。