漫画家志望者から連載作家になるまでの道は非常に厳しい

2023年9月29日

今回は漫画家について説明します。まずは5年以上前の漫画家になる方法について説明します。

漫画家になるには?(5年以上前の場合)

基本的に1つしかありません。

「漫画を描いて、出版社に投稿して、デビューする」ことです。

同人誌即売会などでのスカウトもありますが、それほど多くはありません。

漫画家にはいくつかの段階がありますが、多くの漫画家にとっては「長期連載をとる」というのが目標の一つであると考えられます。

これは長期連載を取らないと、定期的に印税収入が入らず、漫画収入だけでは生活できないため、漫画家として軌道に乗ったとは言えないからです。
しかし、デビューした漫画家全員が連載作家になれるはずもなく、

連載作家になるには、厳しい競争を勝ち抜いていかなければなりません。

今、その雑誌で活躍しているベテランや中堅の先生方を追い出すほどの作家にならなければならないのです。

志望者から連載作家になるまでの道

志望者から連載作家になるまでは、非常に厳しく長い道のりがある。

①「漫画を描いて投稿したことがある漫画家志望者」

②「受賞済の漫画家志望者」

この段階までくれば、漫画家デビューも夢ではなくなってきます。

本格的にデビューを目指していきます。

③「デビュー」

その雑誌でデビューと決められた賞を受賞するとデビューできる。

④「読み切り作家」

読み切りを掲載しながら、実力をつけるとともに、雑誌に食い込める作品作りをすることになります。

読み切りも、誰もが掲載できるわけではなく、会議で編集部が認めた作品だけが載ります。

まずは、ここを抜けられるかどうかがデビュー後、最初で最大の関門となってきます。

⑤「短期連載」

どの雑誌も連載には慎重なので、人気がでるかどうかもわからない新人に、いきなり連載させることはありません。

読み切りで人気が取れそうかどうかを判断して、人気が出そうならそのまま連載にするというケースが多い。

ほとんどの新人漫画家がここまではこれないで消えていきます。

⑥「中長期連載」

短期連載が好評だと、そのまま長期連載に突入するケースが多いです。

後はもう人気次第となるが、人気があれば何年もの長期連載にもなるし、人気がなくなれば打ち切られるます。

連載終了後は、前の連載の人気度によって、連続で長期連載をできる人もいれば、短期連載からになる人もいます。

人によっては読み切りからになったりもします。

⑦「大御所」

大ヒットの長期連載を1~2回以上こなせば、もはや大御所と言っていい段階です。

ただし油断ならないのは、国民的大人気漫画となってアニメやらグッズやら大展開すれば別ですが、

普通は人気連載を1つこなしたくらいでは、地位は安定しません。

実際、人気連載をこなしていた作家が、連載が終わった後に泣かず飛ばずで、生活に困っているという話もあります。

漫画家(連載作家)になれる確率

①の段階が1000人いて、そのうちデビューして、③の段階までいった人が10人、

そしてそのうち、⑤の段階まで辿り着いた人が1人、⑥まで辿り着いた人は0人。

つまりは、最低限、漫画を描いて投稿できるレベルの人(①の段階)が、

漫画だけでずっと食べていけるようになる(⑥の段階)確率は、1/1000もありません。

デビューのことだけを考えている漫画家志望者の方が多いのですが、

デビュー後の方がよっぽど過酷であり、デビューはゴールではなくスタートにすぎません。

連載を続けていける漫画家とは、「普通に頑張っていたら誰でもなれる仕事」ではなく、

「才能があって相応の努力をしている、選ばれた一部の人しか就けない、特殊な仕事」と言えます。

次回は漫画家志望者が気になる漫画家の年齢制限に説明します。

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