ラノベではなぜ「異世界転生」が流行るのか?
今回もライトノベルについて取り上げます。
最大の小説投稿サイト「小説家になろう」では、異世界転生・俺TUEEEE系が流行っており、
累計ランキング1位の「 無職転生~異世界行ったら本気だす~ 」のアニメ化が発表されましたが、
なぜ 異世界転生・俺TUEEEE系が流行っているのかを考察します。
読者は主人公に自分を投影する
読者がラノベを読む理由の一つには、主人公にある程度、自分を投影しつつ、
「こんな展開が自分にもワンチャンあるのでは?」と妄想しながら読むのが楽しいのです。
よって、ある程度、主人公の設定にはリアリティが必要となってきます。
2000年代の読者はハーレム・ラブコメを読んでいた
2000年代、主な読者層である10代後半、20代の人たちは、
当時はハーレム・ラブコメ系を読んでおり、
「こんな冴えない自分でも高校生・大学生だったら、ワンチャンこんな展開もあるかな?」
と妄想して読むことができました。
2010年代になると、現実を知ってしまった
しかし、2010年代になって20代・30代になると、社会に出て、現実を知ってしまい、
「こんな展開、ワンチャンでもないよな」
とハーレム・ラブコメ系を求めることが難しくなりました。
現実を知った読者は「異世界転生・俺TUEEEE」系に
現実を知った読者は、異世界転生・俺TUEEEE系に移行していくことになります。
実際に「小説家になろう」のランキング上位の作品は、
成長して大人になったものの、冴えない主人公が異世界転生して、無双する話が多いのです。
ハーレム・ラブコメよりは、異世界転生して無双するという設定のほうが
まだリアリティを感じることができるため、
「異世界転生すれば、こんな自分でもワンチャン無双できるのでは?」
と妄想して、読むことができるのです。
また、俺TUEEEE系が流行っている理由としては、
主な読者層が社会人で、ストレスが溜まっているため、俺TUEEEE系のラノベを読んでスカッとしたいと考えられます。
弱い主人公が徐々に強くなっていくストーリーでは、ストレス発散できず、逆にストレスが溜まってしまうため、
ストーリーの導入部分で読むのをやめてしまいます。
以上が、異世界転生・俺TUEEEE系が流行る理由であると考えています。
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