comicoはなぜ頻繁に炎上するのか?

2023年9月29日

以前の記事でマンガアプリ「comico」が起こしたトラブルについて取り上げ、

「ナルどマ」の米と書いてめーとる先生や、「ネト充のススメ」黒曜燐先生の場合を説明しましたが、

最近も作家さんと色々とトラブルを起こしていますので、説明します。

ノベル作家の七木先生の場合

comicoで『いじめられっこの俺がクラスごと異世界転移した』というライトノベル作品を連載していた七木先生は色々なパワハラを受けて、「もう関わりたくない」とまで言っています。

「陽だまりのありか」あさだ先生の場合

comicoで「陽だまりのありか」を連載していた、あさだ先生も編集からパワハラを受けていたことを告白しています。

たくさんのメッセージ、フォロー、ありがとうございます。
一言一言の言葉があたたかくて、嬉しくて、胸がいっぱいです。

蓋をして閉じ込めて見ないようにしていた色々な気持ちと、向き合っていました。
少しだけ、呟かせてください。— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日

連載が決定して、本編も3話まで納品済みの状態で。
連載予告が出る3日前になって急に担当の編集からタイトルの変更を命じられてしまって…。— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日

代案を出すも編集の案のタイトルをごり押しで決定された挙句、全体の話の流れも作品テーマも変えられてしまい、キャラの性格もエピソードも滅茶苦茶にされて、納品済みの話にはってあった伏線も「そんなのどうでもいい」の一言でバッサリ切られてしまいました…。— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日

気付けば何一つ自分の要素のない、でも自分の名前が載ってる何かになってしまいました;
作品を汚されたような気持ちでいっぱいで、すごく、苦しくて。
正直、見るのも吐き気がする状態でした。
でも、読んでくれる、応援してくれる読者さんを前に投げ出すことは絶対しないと、— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日

どうしても譲れない部分はきちんと戦わないと、と決めていました。

本連載が始まっても度重なる編集のゴリ押し…。
向こうが100%希望しているものにならなければ、締め切り2日前でも全没はザラでした。— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日


自分の目の前で、自分の手で、どんどんグチャグチャになっていく私の作品。
悔しくて、悲しくて、辛くて、、、。
完全に心が折れてしまったのは9話目の打ち合わせ電話。
— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日


それまでキャラの性格に矛盾した行動や、キャラ一人一人の今後のエピソードを壊してしまう様な展開を指示された時、意見していましたが、
「言うとおりに描け」の一言で、自分の中で何かがプツンと切れてしまいました。
— あさだ (@0asaasa0) 2017年9月16日

ささき先生の場合

ささき先生は課金を命じられて課金したもののお金は払われず、原稿料は値切られたのことです。

comicoに金銭騙しとられました。
まさか犯罪まで行なっているとは思わなかったのでドン引きです。#comico— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月11日

漫画の原作としてcomicoノベルの作品を課金して読むように言われたのですが、原稿料を払ってくれないどころか課金した金すら返してくれません。腹立たしい。#comico— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月11日

原稿料払えない理由は、私の漫画が手抜きだからもっと時間をかけて作画しないと原稿料は払えない、だそうです。
comicoの漫画がそんなに描き込み多かったなんて、私知りませんでした。— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月11日

原稿料1話3万にしろと値切られた時、それ最低賃金で計算すると〇〇時間しか作業出来ませんね、って返したら
自分はReLIFE担当してるけど、1話5万しか払ってないし、ReLIFEはもっと時間かけて作業してるって返されました

それ他人に話しちゃいかんやつだと思うの。twitterでネタにしちゃうの#comico— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月11日

昨日から色々喋ってるとコンプライアンスとか守秘義務とか大丈夫? ってなるかもですが、契約してねぇので大体大丈夫です。
タダ働きさせるために何ヶ月も先行して作業させたのでしょうが、そもそも契約書は提示した側に利益があるように出来てるものなので自ら引っ込める方が馬鹿なのです。#comico— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月12日

端金貰ってお口チャックするよりも、罰金やインセンティブの具体的な金額垂れ流す方が嫌がらせ出来るじゃないですかー。#comico— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月12日

comicoからツイートを削除して謝罪しないと訴えると警告されました。
原稿料も課金した分も払ってないの事実なのにね。

ちゃんと払ってくれたら謝罪もしますし撤回しますよ。#comico— ささき (@sasaki_jajka) 2017年12月25日


WEB漫画業界について

https://twitter.com/Kaname_Dragon/status/945851631890980864

私自身WEB漫画業界に関わっていたこともありますが、

comicoについてはあまり良い話を聞いたことはありませんでした。

comicoだけの問題ではありませんが、WEB漫画のビジネスモデル自体がまだまだ未熟で、収益化が難しいのだと思います。

comicoなどのWEB漫画の会社は、紙の時代から漫画事業をしていたわけではなく、

ITの会社がインターネットの発展とともに漫画事業にビジネスチャンスがあると考え参入しただけなので、

会社としては漫画制作のスキル・経験があまりないですし、

作家さんをマネジメントするスキル・経験もまだまだ未熟のため、

作家さんとトラブルが発生しやすいのだと考えられます。

comicoは儲かっているのか?

作家さんと頻繁にトラブルを起こして炎上しているcomicoですが、そもそも儲かっているのかというと、

平成28年4月1日に発表されたNHN comico株式会社の第3期決算公告によりますと、

4億4300万円の純損失で、あまり良くない状況のようです。

あまり儲かっておらず余裕がないことも、

作家さんとトラブルを起こしてしまう原因の一つかもしれません。